歴史上の人物から考察するブランディング戦略と本質

どうもどうも( ´ ▽ ` )ノ

ともぴこです。



今ちょうど山岡荘八さんが書いた歴史小説【高杉晋作】を読んでいるんですが、ちょっと面白いことに気付きました。

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というのも、日本の歴史上の偉人って「ブランディングに成功してる人と、してない人」がいるんですね笑

え?どういうこと?と思うかもしれませんが、少しお付き合い下さい。

日本の歴史上の人物で、ブランディングに成功してる人と言えば

  • 西郷隆盛
  • 坂本龍馬
  • 織田信長
  • 豊臣秀吉
  • 高杉晋作
  • 伊達政宗
  • 上杉謙信
  • 吉田松陰

などなどが挙げられます。

逆にブランディングに失敗した可哀想な人達は

  • 木戸孝允
  • 大久保利通
  • 明智光秀
  • 大村益次郎


などなどが挙げられます。

どちらの人物も日本の歴史に多大な影響を与えた人物ですが、西郷隆盛や高杉晋作と、木戸孝允や大久保利通では、かなり人気も好感度も違います。


この原因が一体何なのか?
これを考えてみると、現代の私達にも活かせるブランディングの本質が見えて来ます。

目次

長州で見てみる

あまり例をたくさん挙げても仕方ないので、


ここからは高杉晋作と木戸孝允・大村益次郎という、長州組で見ていきます。

まず

  • 高杉晋作
  • 木戸孝允
  • 大村益次郎

この3人の名前を並べると、高杉晋作が一番知名度・人気ともにNo.1だと思います。


大村益次郎に至っては「え!!!誰!?」って感じだと思います笑

じゃあ知名度・人気ともにNo.1の高杉晋作が、最も活躍したのかと言えば、むしろ逆です。

木戸孝允は最終的には維新の三傑と呼ばれ、明治維新を最後までやり遂げた人物です。

大村益次郎は知名度こそ低いですが、明治政府軍の総司令官(リーダー)で、幕府側を戊辰戦争やあちこちで打ち破る戦略を練った人物です。


しかも彼は元々武士ではなく医者で、たまたま軍の指揮をしたらクソ強く、戦争をやらせたら無敗を誇った謎の天才です笑

それに比べ高杉晋作は、色々な功績はありますが、大政奉還・明治維新がなる前に、結核で亡くなっています。


つまり、実績や社会的成功なら、他の2名の方が群を抜いているんですね。


おまけにこの3人の志はみんな一緒で【日本を欧米の侵略から守るため、幕府を倒し強い国家を作る】というものでした。

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それなのに、高杉晋作の方が知名度も人気も高い。

なぜこうなるのか….?

というと、その理由は単純明快で【高杉晋作が日本人の中で、ブランド化されているから】なんですね。

日本人のブランド観

まず日本人は西洋人と違い、成功して金銭的・社会的に報われた人物をあまり高く評価しません。

そして、ぬくぬくと最後まで生き延びた権力者は大嫌いになり易いという特徴があります。

(家康や山県有朋の好感度が低い理由はこれ)


日本人は社会的・金銭的成功よりも、むしろ【温かく面白い人柄】、そして【悲劇性】を何より好み、それを満たす人物をブランドと認識する傾向があります。


高杉晋作も坂本龍馬も西郷隆盛もなぜ人気があるのか?と言えば、彼らの伝わる人格や性格のエピソードと、志半ばで死んだその悲劇性に心を揺さぶられるからです。

歴史上の人物で分かりにくい人は、

  • X JAPANのHIDE
  • 尾崎豊
  • 美空ひばり


などなど、志半ばの亡くなった方々のブランド力を想像すれば分かり易いと思います。

自分はミスチルファンですが、もし桜井さんがミスチル全盛期の頃亡くなっていたら、それこそ伝説になっていたと思います。

話が飛びましたが、要するに日本人は《何をしたかよりも、どう生きたか?》を価値判断の尺度にしているんですね。

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これはビジネスをやる上でも、生きていく上でも意識しておいた方がいいです。

よくCMや広告で


〜部門第1位
〜部門第1位
〜部門第1位
〜大賞受賞
売上100億円突破!


とかいう、まるで昔のDHCの様なものもありますし


個人でビジネスしている人にしても


月収200万円
自動で10万円
タワーマンションで
高級時計を買いまくって
〜社長の弟子で


などと、金やモノやステータスを顕示する人が多いですが、


まぁ、そういう人たちは【ブランドの本質を分かっていない】んです。

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私達は人や企業を見る時、その人や企業の過去の実績やステータスを見ていません。

私達は、実績を作るまでのプロセスやストーリーを見ていて、そしてそこに感動するんです。


つまり
《ブランドとはどれだけ大きな実績や売上を上げたかではなく、それをどういう手段で達成したか》に宿るんです。

例えば私がSNSで金をちらつかせるページをダシに、メルマガ読者を集め、ろくでもない商品を売りまくれば売上や利益は上がります。月収200万円なんて、言えるかもしれません。


でも、最も大切な【信頼関係とブランドは崩壊します】


だから私は、なるべくセールスもしませんし、自分の実績も自慢しないんです。



自慢話ばかりの奴が、ブランドとして認識される訳ないですよね?



スネ夫とか。スネ夫とか。スネ夫とか笑


一流のブランド企業を見ても、これは分かると思います。

Appleが自分から売上1,000億円とか、世界で1番稼いでいる企業とか


シャネルが自分から〜部門第1位とか

って自慢しませんね笑


それは、そこにブランドは宿らないと知っているからです。


Appleがブランド化しているのは、ジョブズのストーリーと商品の性能によってブランド化しているんです。


シャネルやGUCCIも同様です。

実績や評価は他人がするもので、そこにブランドは宿らないんです。

私たちがブランドになるには?


なので、私達がブランド化=周りから求められる人間になるためには、


【何をするか、よりも、どうやるのか?どういう姿勢で生きるのか?】が最も大切になってきます。


目標を達成したか否かだけではなく、どういう手段で達成したのか、そのストーリーとあなたの人格にブランドが宿ります。



長くなったのでまとめると、
木戸孝允と大村益次郎は、生き様とプロセスで高杉晋作に及んでいないんですね。


もちろん歴史上の人物なので、後世の影響でガラリと評価が代わってしまうパターンもあるので、一概には言えませんが笑


直江兼続とか大河ドラマでやったら、急に評価が高まったので。

何はともあれ【あなたの日々の生き方がブランドと直結してます】というお話でした。



ではでは( ´ ▽ ` )ノ
今日も貴重なエネルギーを使って読んで頂きありがとうございました。

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